FX業者を選ぶ前に学ぶ事

 FX通引をしたいとなったら、最初に必要なのは、FX取引が可能な口座です。ですが日本国内だけでもFX業者の数は100近くもあり、どのFX業者を使って良いのか迷う事もしばしばです。特に初心者の場合は、いろんな情報がインターネット上に流れていることもあり、逆に選びにくくなっているのではないでしょうか。これからいくつか、FX業者選びの参考になるようなお話をしていきたいと思います。
 まず、私たちが取引を行う場合有利だと思える条件は次のようなものがあります。

■スプレッドが狭く、コストがかからない業者
 今はほとんど見かけませんが、以前は一回の取引ごとに一定の取引手数料を取る業者もありました。ですが手数料がなくなっても、このスプレッドが大きければ利益は出しにくく、取引方法によってはコスト負けしてしまう事もあります。システムトレードを作る際にはもちろんコスト計算も必要ですので、狭ければ狭いほど、利用する側から見れば有利です。

■スワップポイントが高い業者
 外貨預金の代わりにFXを、と考えている人や、なるべくのんびり投資したいというようなスワップ派には大きな条件です。ただ、一部の通貨だけがスワップポイントが大きく、他の通貨は並、ということもあります。逆にマイナススワップになる通貨ペアを長く持ち続ける場合はマイナススワップがより低い所というのも条件になるでしょう。

■約定しやすく、ポジションを取りたいときも手放したいときも、タイミングを外さずに取引できる業者
 実際私達が行っているFXの店頭取引は、FX会社との相対取引ではありますが、やはり、売りたい人と買いたい人がいなければこうした取引は成立しません。みんなが買おうとしても、それでは売ろうと考える人がいなければ買えるものがないのです。実際に私たちが行うFX取引は、FX業者との取引になりますが、FX業者は大きな損失を出さないよう、そして利益を得るためにインターバンク銀行を使ってカバー取引を行っています。カバー取引を行う銀行が大きいほど、基本的には約定しやすくなります。また、スプレッドが狭い業者ほど約定しにくくなる傾向があり、サーバの強い業者は約定スピードが物理的に早くなります。こればかりは実際に使ってみてバランスの良い業者をメインにするしかありません。

■自分が取引したい通貨ペアがある業者
 そもそも自分が取引したい通貨ペアがなければ、その業者は選択肢から外れてしまうかもしれませんね。ですが通貨ペアが多い業者でも、他の条件はさほど良くないということもありますので、通貨ペアの数の多さだけに気を取られないようにしましょう。
 
■自分が利用したいチャートやシステムなど、サービスがある業者
 レバレッジ規制でFX取引を行う人が少なくなっていますし、FXに関する規制の強化で業者も経営が苦しくなってきています。そのためどの業者もサービス競争の時代になってきました。無料で使えるサービスは、とことん利用するつもりでいて下さい。

■業者倒産のリスクがなるべく小さい業者
 自己資本比率が高ければ高いほど、その業者の経営は健全だという目安になります。といっても、絶対に倒産の可能性がない業者はありませんので、仮に経営破たんした場合の業者の対処方法がどうなっているのかもきちんと目を通しておきましょう。

■キャッシュバックキャンペーンがある業者
 これは言わずもがな、ですよね。投資資金は少しでも多い方がうれしいものです。

■いざという時の対応がしっかりしているところ
 これまでFX取引をしたことがないというのであれば、初心者のためのサポートサービスがしっかりしているところを選ぶといいでしょう。それから何らかの理由で、FX業者のシステムが止まり、顧客の注文を受けられなくなった場合どうするのか、ということです。損失が膨らんでいても決済できないという状態になったら、とても怖いですよね。緊急時には電話で決済できる所などもポイントが高い業者と言えます。良い業者というのは、取引不能になっていた時間に出た利益はそのままで、損失が出た場合にはその損失を埋めてくれる業者です。ですがこんな条件のいい業者はまずありえず、ひどい所では利益はなかったことにされ、損失は請求するようなところもあります。トラブルが起きた際の、過去の対応を調べてみればある程度信頼できるところは見えてくるでしょう。

 このような観点から、FX業者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。もちろんこれらすべての条件を満たせる業者というのはなかなかいません。そのため、自分が最も重要視する条件に絞って業者を選ぶことになると思います。ですが投資スタイルも変化していく可能性がありますし、一つのルールだけで取引する人というのは少ないので、そのルール上、なるべく有利な業者というのも変わってきます。2・3のFX業者に口座開設をして、最も使いやすいところを選ぶのがいいでしょう。

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