絶対知っておくべき、FXの基本用語

 実際にFX取引を行う際に、実は必ず必要な知識というのはごく少量です。もともと為替取引は売りか買いかの二択ですから、それぞれの条件業者の取引方法、今はほとんどパソコンかモバイルでの取引ですから、それさえ覚えれば取引そのものはすぐにでも可能です。ただ、もちろん何の知識もなしにポジションをとっても簡単に勝つことはできません。まずは基本的な用語から覚えていきましょう。といっても、簡単に説明しているだけですので、FX取引をしている人が何を考えて取引しているのかを知るための手がかりにしてみて下さい。

●スワップ
かなり大雑把な説明になりますが、これは国同士の金利差による損利です。金利が高い国は、もちろん貯金をしていると利息が付きます。FXの場合、国ごとに金利が異なるので、金利が高い国の通貨を持っていれば金利がもらえ、より低い国の通貨を持っていれば金利を支払うということになります。日本の金利は世界的に見ても低いので、クロス円(円が絡む通貨ペア)はそのほとんどが買った場合にスワップポイントが付きます。逆に売りポジションを持っている場合にはこのスワップポイントを支払わなければいけません。
●スプレッド
売りの価格と、買いの価格の差です。銀行で円をドルに換えたり、逆にドルを円に換えたりする場合、レートは開きがあります。なぜかというと、基本的に売りたい人は高く売りたいですし、買いたい人は安く買いたいという思惑があるので、売りたい人の希望価格、買いたい人の希望価格には差が出てくるからです。銀行での換金ほど開きはありませんが、FX業者で取引をする場合にももちろん売りと買いのレートは異なります。基本的にスプレッドは狭ければ狭いほど有利ですが、極端に狭い業者の場合は、約定しにくいことがあります。
●ファンダメンタルズ分析
誰もが聞いたことはある、マクロ経済学を基本にした分析方法です。単純に言えば経済状態が良好な国の通貨は上がりやすく、その逆は下がりやすいのが普通です。ファンダメンタルズ分析を重視する人は、国政金利や失業率、貿易収支などをもとに、為替レートがどう変化していくのかを予想していくことになります。
●テクニカル分析
ファンダメンタルズ分析とは逆に、相場をパターン化して読み解こうという方法です。為替レートが上がった理由、下がった理由など、その背景は無視して相場を読んでいく事になります。さまざまな分析方法がありますが、多くはトレンド系とオシレーター系の2種類で分類することができます。FX取引の初心者でも絶対目にした事があるローソク足、これもトレンド系のテクニカルで、相場の方向性を見やすくするために使われるものです。逆にオシレーター系は、ストキャスティックスやMACDなど、相場の強さを加味した分析で、逆張りに使う人も多くいます。
●システムトレード
システムトレードというのは、なんとなく上がりそう、下がりそうといった感情を排除して取引を行うということです。なんとなく、というような勘に頼る裁量決済は行わない方法ということになります。というと、何となくテクニカル分析を使った取引というイメージになりますが、そうとは限りません。水曜日はドル円を買うと決めてその通りに取引を行うのだとすればそれも一種のシステムトレードといえます。もうちょっと具体的な例を上げれば、ドル円が1円上がった(円安になった)次の日は、ドル円は下がりやすいという傾向が、過去の分析から分かったとします。そして今後も1円上がった翌日は下がると判断すれば、売りポジションを取ると決めておく、こうしたシステマチックな取引を行うことをシステムトレードと言います。もちろん、完全にパソコンだけで取引を行う完全自動売買もシステムトレードになります。
●東京仲値(10:00)
●ロンドンフィキシング(1:00)
●NYオプションカット(0:00)
まとめて説明していきます。相場には動意付く時間というのがありまして、これらの時間は値が動きやすい時間という事になります。東京仲根というのは簡単に言うと、銀行がその日の取引レートを決める時間です。実際には為替レートは刻一刻と変化していくのですが、銀行に両替してもらいに行った場合、現在のレートではなく、9:55分ごろに銀行が決めたレートで丸一日取引を行います。ドルを円に換える事が多い日は、銀行はなるべく高いレートで換金した方が有利ですので、ドル円のレートが上がりやすい時となります。例えば1ドル100円で今日一日、ドル円を換金する日だと銀行が決めたとしましょう。そして現在のレートが1ドル101円だとしたら、銀行はドルを円に換える時に損をしてしまいます。逆に1ドル100円と決めた日に、実際には99円で買ったドルを100円で売れば10円儲かることになります。実際には銀行の売りと買いのレートは、1円は差がありますからもっと利益を出していることになりますが、基本的には銀行が利益を出すための大事な時間だと考えて下さい。実際にドル円の取引量はさほど多くはありませんので、東京仲根はそれほど値動きが激しいというわけではありませんが、ドル取引が活発なロンドンフィキシングとNYオプションカットは値動きが活発です。値動きがあってFXの取引は面白い時間ですが、初心者の場合はあっという間に大負けしてしまう危険もありますので、少量で取引するか、慣れるまでは避けた方がいいかもしれません。

疑問解決! 今日から学ぶFXTOPに戻る

カテゴリ